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  4月号(月一回2週目更新)

■ フィンランドの歌謡曲イスケルマ

 フィンランドのミュージシャンが来日して、「ラジオを聴くとフィンランドと似ているね。」と言うことは珍しくありません。ちょっとフィンランドを知っている日本人は、フィンランドの音楽というとシベリウス、民族楽器カンテレ、アコーディオンなどをあげますが、日本のラジオで雅楽や小澤征爾がそんな頻繁に聞けないように、フィンランドでも普通のラジオ番組で伝統音楽ばかりがかかっているわけではありません。当然ながら欧米のポップも人気。ラジオではボン・ジョヴィやマイケル・ジャクソンはヘヴィー・ローテーションでかかるし、もちろんポール・マッカートニーやトム・ジョーンズといった大御所のフィンランド公演となると、あっという間にチケットも売り切れます。

 日本で一般人が聴く音楽がJポップや演歌のように、フィンランドでも「スオミ・ロッキ(フィンランド・ロック)」や「イスケルマ(フィンランド歌謡曲)」といったジャンルがあります。最近ではヨーロッパのマーケットを意識してあえて英語で歌うミュージシャンも多い中、スオミ・ロッカーたちはキャリアが20年以上というバンドも珍しくなく、母国語でフィンランド魂を歌いつづけます。一方イスケルマは、ちょっと聴くと演歌のような雰囲気の音楽。歌詞は泣きが入るし、こぶしをまわしているような歌い方。ファンも高齢者が多いというのも演歌らしいところかもしれません。

 「イスケルマ」を直訳すると「歌謡曲」となりますが、実際にはクラシックやジャズ、タンゴやブルースなど様々な音楽の要素を取り入れて作り出した文字通りのポピュラー・ソングです。日本になんとなく似た文化をもつフィンランドだからこそ、演歌魂らしきものも感じられるのでしょう。フィンランドのバーではイスケルマの生演奏にあわせて一晩踊りつづける人々の姿を見ることができます。

 さて、そんなイスケルマとロックを融合させたイスケルマ・ロック・バンド、マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカの緊急来日します。 映画「過去のない男」に出演したバンドが映画とリンクしたイベントとして東京、京都、名古屋の3箇所でライブを行います。フィンランド語だけど、どこか懐かしく切ないメロディーは、今日本でも話題の「昭和歌謡」と通じるところがあります。生のフィンランド音楽で映画の中のフィンランド人のようにイスケルマの生演奏で踊ってみるのはいかが?

ライブの日程についてはこちらから。 

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