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回2週目更新)
■ カエル教授
29.10.2003
フィンランド東部の小さな町フルンサルミには「カエル教授」がいます。教授の専門は天気。豊かな自然の流れを読んで、天気をぴたりとあてる名物教授のタイスト・ヘイッキネン氏は、1937年生まれの66歳。「教授」といわれてはいるものの実際には、60年以上田舎の森で働いてきたおじいちゃん。飼っているカエルの行動をみて予報する天気が見事にあたる、ということでいつの間にか「カエル教授」と呼ばれるようになりました。教授の予報は、カエルだけでなくフィンランド東部の森にいる生物から植物まで、あらゆる自然から天気をよむようです。
9月になると、フルンサルミ周辺の人々は「今年の初雪が降る日」を話題にします。「いつ頃」ではなく、きちんと日にちを指定するのです。もちろんよそ者は、「なぜそんなことが分かるのか?」とききたくもなりますが、地元の人の答えは実にシンプルで「カエル教授が予想したから」。初雪だけでなく、もちろん夏の暑さや冬の寒さ、1年中天気を予報しており、地元紙にも堂々とカエル教授の予報は掲載されます。最初は半信半疑でも、当日に確かに大地がうっすら白くなるのを目撃すると、教授を信用せずにはいられません。
評判になったカエル教授は、地元の観光パンフレットには写真入で紹介されており、「カエル教授の天気」という本まで出版しました。わざわざイギリス人が小さな町までやってきて、タクシーで「カエル教授のところまで」と森の中の一軒家まで訪ねていったとか。まさに田舎のおじいちゃんそのまま英語も話さない教授と会話ができたかは不明です。
カエル教授の10月予報「15日に雪が降る」はぴたりとあてました。「その前後2週間は寒いが、今週から少し天気は落ち着き、本当の冬は10月にはまだこない」という予報も先週まで氷点下が続いたのが、今週に入ってからはプラスの日が続いているので、あたっているようです。ただし、カエル教授は地元の自然を元に予報しているので、必ずしもフィンランド全体ではなく、フルンサルミ周辺の天気に限られるようです。もちろん外れることもたまにはあるのですがそれも愛嬌、天気を確実に予報できる豊かな自然が残っていてそれを信じられるのがフィンランドなのです。
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