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ラップランドでトナカイ・サファリを楽しんだことがある方は、トナカイの性質について勉強しましたか?トナカイは臆病なので、人間にはなつかない、そりをひけるように訓練するには,2−3年かかる、など。実際にそりに乗っていると、トナカイの気の向くままに森の中を楽しめます。トナカイのご機嫌によって、森を疾走したり、道草を食いながらゆっくり歩いたり、、、。そんな気ままなラップランドの時間の流れを感じられるのが,トナカイそりです。

鼻の大きい,なんとなく間抜けなトナカイとのイメージを持っている人もいるかもしれませんが,さらに厳しく調教されたレース用のトナカイはそんなイメージを払拭するでしょう。毎冬、ラップランドでは各地でトナカイ・レースが開催されます。その中でもイナリで行われるトナカイ・キング・レースは1950年から続いている伝統あるレース。今年は3月31日−4月1日に行われました。

観光客をのせたそりを引くトナカイは、落ち着いて歩けるように去勢されています。レースとなるとアグレッシブなトナカイが有利なわけですから,去勢されていないオスのトナカイが調教されます。見た目も普通のトナカイよりもずっと大きくて強そう。トナカイ牧夫たちはレースのために備えます。騎手にも技術が必要です。そりにのるではなくスキーをはいて、前を走るトナカイに引かれながらトナカイを操るのです。競技にあたっては細かいルールがあり、皆が真剣に挑みます。
今年のレースでは、素晴らしい記録が生まれました。2キロのレースでの世界新記録がでたのです。今まで限界といわれてきた2分30秒を見事にクリアしました。(時速にすると50キロ近くになります。)ちなみに第一回のレースの記録は3分19秒。もちろん記録は雪の状態などにも左右されますが,50年の間に様々な技術が向上した証拠でもあるでしょう。さらに今年は騎手のミカ・ランスマンが1−2位を独占する快挙を遂げました。お父さんのエエロが所有するトナカイ「エウロカス」を操って優勝、親戚のアンッティ・ニーロの「トゥーリスパー」で2位に入りました。
春が近づいてすっかり日が長くなった上に、太陽の光が真っ白な雪に反射してまぶしいラップランド。厳しい自然のラップランドで暮らすトナカイ牧夫の力強さが感じられるそんなレースです。
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