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フィンランドの森便り12月 文・写真提供:宮澤 豊宏
クリスマスのオープニング・セレモニーのために
ヘルシンキに列車で駆けつけたサンタクロース
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クリスマスシーズンになるとほぼ全国的に白銀の世界と化すフィンランドは、日本ではサンタクロースの国として知られています。サンタクロースは、ラップランド東部にある耳の形をした山、コルヴァ・トゥントゥリ山(北緯68°海抜483m)に住んでいると言われています。
フィンランドでは毎年クリスマスツリーが国内で120万本前後消費されます。このうち50万本がスーパーや青空市場などで商品として取引されるもので、売上総額は667万ユーロになります。残りは自分や知人の森林から切り出してきたものがほとんどです。商品用クリスマスツリーのうち、4万本がデンマークやベルギーからの輸入品です。ヨーロッパトウヒ以外の見映えの良いモミなどの樹種がほとんどを占めていますが、概して国産トウヒより高価です。
クリスマスツリーとして多用されるのは国内に自生しているヨーロッパトウヒ(欧州唐桧、別名ドイツトウヒ)です。
クリスマスツリーとして多用されるドイツトウヒ
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ラップランド北部ではトウヒが入手困難なため、ヨーロッパアカマツを代用品として使うことがあります。全世帯の60%が本物のクリスマスツリーを、そして都会の家庭を中心に10%が手軽なプラスチック製のクリスマスツリーを飾ります。街の青空市場で樹高2〜5mの国産のトウヒは枝ぶりの良否によって2000〜5000円程度の値段がついています。住宅規模が小さい最近の都会のアパートでは、ミニサイズのネズノキ、コノテガシワやヒバ類も人気があります。
厳冬期のラップランドのリゾート地
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緑の乏しいクリスマス前後の時期、人々は玄関先や窓辺に小形の針葉樹とともにツツジ科のエリカやカルーナを置きます。最近はスプレー処理されているため、長持ちしてカラフルなエリカやカルーナが流行しています。また、鉢物のセントポーリア、シクラメン、カランコエ、アザレア、ポインセチア、クリスマスローズや各種寄植えがインテリアに色彩を添えます。屋内では、ヒヤシンス、アマリリス、クロッカス、スイセン、チューリップといった春・初夏咲きの球根類の促成栽培品を鉢物、切花として楽しんだりもします。
クリスマスシーズンには普段都会住まいの人々も一斉に故郷に帰省し、一家揃ってクリスマスを厳かに祝います。伝統的にメインディッシュとしてクリスマスの食卓を飾るのは、フィンランド語でヨウル・キンックという大きな豚のもも肉のハムです。自宅のオーブンで丸ごと時間をかけてこんがりと焼き上げた後、厚切りにしてマスタードなどで食味します。さらにマリネしたサーモン、酢・ハーブ漬けのニシン、タラ、魚卵のほか、人参、蕪、レバーなどのグラタン類を並べたり、シナモン・ジンジャー入りのクッキーやプラムのジャムを詰めた星形のパイを食べたりします。
サウナ入浴時のアイスホール
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サウナもフィンランドのクリスマスにはなくてはならないものです。フィンランドの人々はクリスマス・イブに特別のサウナに入るのが習慣で、田舎ではほとんどすべてのサウナ小屋から煙が立ち上がっているのを目にします。サウナ通の中には、サウナに入浴して火照った身体を冷やすために、湖の厚い氷を割って作ったアイスホールにつかって体の芯から沐浴する人もいます。
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