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フィンランドの森便り11月 文・写真提供:宮澤 豊宏
ヌークシオ国立公園ハウッカ・ランピ湖の結氷
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11月に入ると冬の到来が身近に感じられます。全国的に朝晩だけではなく、昼間の気温も氷点下を記録することが普通です。ラップランドでは降雪を見る日が多くなり、根雪が厚みを増します。全国的に湖沼が結氷し始め、国内中南部でもまとまった雪や霙が頻繁に降ります。11月末からはラップランドの北端では一日中太陽が地平線上に昇らない現象(フィンランド語でカーモス)が始まります。
ヴァンター市バッカス周辺の冬景色
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紅葉の時期が去って落葉広葉樹は姿を潜め、マツ、トウヒ、ネズノキなどの常緑針葉樹が森林景観を支配する時期となります。それでも夜間気温が急激に下がってくると、翌日森林全体にわたって美しい霧氷が花を咲かせます。厳しい寒さにもかかわらず、ほぼ全国的に分布しているエノキタケが晩秋から春にかけて種々の広葉樹の枯木や切株に多数束生・群生します。
中南部都市近郊に出没するコウライキジ
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渡り鳥がほとんど国内から姿を消すと、街中では野鳥が餌場に集まってきます。普段は森林の中にひっそりと閉じこもっている野鳥もこの時期になると餌を求めて人里に降りてきます。このため、住宅街や公園の餌場で見かける野鳥の種類も増えてきます。常連のシジュウカラ、アオガラ、スズメ、クロウタドリ、カササギのほかに、コウライキジ、コマドリ、アカゲラ、ハクセキレイ、マヒワの姿を時たま見かけるようになります。給餌には、ヒマワリの種子、燕麦の穂、豚の脂身、団子状に成型加工した混合飼料などが一般的に使われます。
ヘルシンキ市内のクロカンコース
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ウインタースポーツもいよいよ本格的なシーズンを迎えます。ラップランドや国内中部のスキー場には造雪機が設置され、気温が連日零下を記録すると一斉に稼動させます。フィンランドでは伝統的にクロスカントリースキーが国民的スポーツですが、低山のあるラップランドを中心にダウンヒルスキーやスノーボードも特に若者や家族連れに人気があります。ヘルシンキを始め都市部ではクロスカントリースキーのコースが都市近郊林や公園のあちこちに巡らされ、いつもベストコンディションに整備されています。こうしたスキーコースの多くは外灯が完備し、たとえ日照時間がどんなに短くともクロスカントリースキーを終日楽しむことができます。
11月中下旬になると都会の繁華街はクリスマスのイルミネーションで飾られます。クリスマス前の一ヵ月半、専門店やデパートは日曜日も営業しているところが多く、クリスマス商戦の気運が一挙に盛り上がります。この頃から毎年恒例のリトル・クリスマス(フィンランド語でピックヨウル)と呼ばれる忘年会のような楽しいクリスマス前のパーティがレストランを借り切って行われます。職場の同僚や友達同士が集まって開かれ、深夜・早朝に至るまで賑やかに続きます。
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