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フィンランドの森便り4月 文・写真提供:宮澤 豊宏
今月から12月まで9回にわたって季節の移り変わりに応じて、フィンランドの気候、森の木々や草花の様子、そして季節の話題を順番にご紹介していきましょう。
湖の氷も緩み始め、春も間近
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春分が過ぎると日照時間が日毎に長くなってくるのがまさに実感できます。4月に入っても、朝晩に気温が氷点下を記録したり、終日雪が深々と降ったりする日が時々あります。それでもさすがに中南部では日中の最高気温が10℃近くに上昇する日が多くなります。湖沼地帯やバルト海沿岸地方では、一時は厚く張り詰めていた氷もこの暖かさで徐々に緩んできます。
鮮明な黄花のフキタンポポ
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3月頃から真っ先に咲き始めるのは遠目には目立たない木々の花です。花穂を長く垂らすセイヨウハシバミとハンノキの仲間、そして尻尾のような花序をつけるヤナギ類です。春先にはフィンランド語でマハラと呼ばれる仄かに糖分を含んだ白樺の樹液の流れがよくなります。田舎ではそれを採取してそのまま健康飲料としたり、煮詰めてシロップにしたりすることもあります。
林内の穏やかな春の日差しを 受けて一斉に咲く雪割草
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4月頃から他の植物に先駆けて開花する代表的な草花は、フキタンポポと雪割草です。フキタンポポは道端、土手、空地一面にしばしば大きな群落を作り、最初開葉前に黄花だけを出し、開花後にフキに似た葉を出します。一方、日本ではスハマソウやミスミソウの名前で知られている雪割草の基本種がこのヘパティカ・ノビリスです。花色や花型の変化に富み、自然のものでも花色は紅色、紫色、青色、白色などが見られます。美しい花弁に見えるのは実は萼片が変化したものです。
シュロの聖日に 魔女に扮した少女達
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キリスト教国のフィンランドでは、他の西欧諸国同様、復活祭が重要な宗教行事です。今年は4月20日の日曜日が復活祭当日で、その直前の4月13日(日)はシュロの聖日とされています。このシュロの聖日を中心に、少女が魔女に扮装して、近所の各家庭をまわり、呪文を唱えながらヤナギの小枝でそっと撫でてお清めをし、訪問宅一家の健康を祈願します。各家庭では前もってイースターエッグやお菓子・ケーキ類を用意しておいて、こうした来訪者があるとお礼に差し出します。普通少女がこの役に扮し、スカーフを頭に被り、頬紅を塗り、顔に雀斑を描いて、お婆さん風の衣装を着ます。中にはウサギの姿に扮する少女もいます。
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