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フィンランドで過去最低気温は何度でしょう?気象庁の観測が始まってからの公式記録は、1998年1月28日にキッティラで記録されたマイナス51,5度です。フィンランドでは、各家庭に必ず温度計はあるので非公式ではラップランド地方で同日57度まで下がったところもあるそうです。
さて、今年の大寒1月20日前後はフィンランドでもぐっと冷え込みました。ラップランドではマイナス30度を軒並み越え、場所によってはマイナス40度を越えたところもあるくらいです。こんなに寒くてもフィンランドでは屋内の暖房施設がしっかりしているので、中にいれば大丈夫。外に出るときも重ね着をしっかりして、スキーウエアなどの防寒着を着込んで歩きます。ラップランドでは、湿度が低い分、意外に体感温度は低く、なんとかなってしまいます。息を吸い込むと肺が凍るような気分で、咳がごほごほとでます。でも、地面も木々も空気もすべてが完全に凍り、本当に美しい風景が「体験」できます。歩くと凍った大地がシャリシャリと音をたて、空中にはダイヤモンド・ダストが舞っています。太陽の光が空をピンク、紫や青に染め真っ白な山や木々を浮かび上がらせます。
一昔「バナナで釘をうつ」コマーシャルがはやったことがありますが、-36度の朝バナナを1時間外に出していたら、がちがちになりました。家庭の冷凍庫よりもよっぽど温度は低いのです。残念ながら釘が手元になかったので実験は前半のみ。フィンランドに極寒の日に訪れる機会に恵まれた方はぜひ後半「釘を打つ」部分をお試しください。ただし金属を素手で持つと火傷する(凍傷)可能性があるので、あたたかい手袋を忘れずに。フィンランドの町には必ず電光掲示板の温度計がどこかにあります。ぐっと冷え込んだときは、その前で記念撮影をすれば証拠写真になるでしょう。
冷え込むときはたいていが天気がよいとき。放射冷却で気温が下がるのです。晴れているということは、オーロラが見られる可能性も大です。寒いからこそ体験できることも多いのです。これだけ冷え込めば菌も生存できないので、本当に澄んだ空気を味わえます。フィンランド人は洋服をクリーニングに出すかわりに、冷え込んだ日に数時間外で干すそうです。美しい自然を誇るフィンランドの秘密は、寒さにあるのかもしれません。
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