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夏といってフィンランド人が思い出すのは、なんといってもイチゴです。日本では1年中どの果物でも食べることができますが、フィンランドでは雪に閉ざされる冬の間、果物は輸入物だけなので、イチゴは夏に食べられる旬の果物です。天気のいい日に散歩をしていると、各都市にあるマーケット広場の屋台で売られている真っ赤なイチゴを見ると、つい買いたくなってしまいます。やはり売れ筋は「フィンランド産」で「甘い!」もの。マーケットでは、ダンボール箱の切れ端にマジックで「スーパー・スウィート」などと書いてあるのがまた味があります。
イチゴがとれ始める時期は、南フィンランドではちょうど夏至のころ、6月20日前後です。5月に雪が溶けてから苗は植えられますが、白夜で日が長くなっているのため、太陽光線をいっぱいに浴びて、あっという間にイチゴは熟します。7月の2週目が収穫ピーク、ちょうど今です。夏休みで体力のあるアルバイト学生たちが、イチゴ農家に泊まり込んで朝からイチゴを摘みます。新鮮なイチゴはそのままマーケットまで運ばれて屋台で売られるのです。フィンランド人たちは、1−2リットルを袋に詰めてもらい、それをそのまま街の中でほおばります。日本人にはとても食べきれる量でないので、フィンランドで試してみたい方には半リットルくらいにしておくことをお勧めします。
フィンランド人はキロ単位でイチゴを買い、砂糖付けにしたり、ジャムにしたり、ジュースにしたりして、冬の間も夏の味覚を楽しめるように備えます。子供のいる家庭では、イチゴ農園まで出かけていってバケツに何杯もイチゴを摘んできます。つみながらイチゴを口にほおばり、こども達も大満足です。家に帰るとお母さんは大きな鍋を取り出して、ジャムやジュースにするためにイチゴを煮詰めて汗だくになって大忙しです。
フィンランド語でイチゴはMansikka(マンシッカ)。日本のように形が揃ったきれいなイチゴにはなかなかお目にかかれないかもしれませんが、夏にフィンランドに出かける予定の方、ぜひフィンランドの夏、マンシッカを味わってみて下さい。
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