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10月号(月一
回2週目更新)
■ さようならアルヴィ・リンド!
15.10.2003
フィンランドのニュースの顔といえば、1チャンネルの夜のニュースを担当するアルヴィ・リンド。かつてフィンランドで「最も信用できる男」に選ばれたこともあるリンドはテレビ業界で40年働き、キャスターとしてニュースを38年読んできました。62歳になるリンドは今年一杯で定年退職なのですが、有給消化のために10月15日、20:30のニュースを最後に画面から去ることになります。
フィンランドに短期でも滞在したことがある人ならば、リンドの顔を知らない人はいないでしょう。ヘルシンキ駅前のラシ・パラッツィ(ガラスの宮殿)にあるメディアセンター内のテレビ局グッズ・ショップでは、アルヴィ・リンドの顔がパッケージになったお菓子が販売され、携帯の着信音にも「アルヴィ・リンドの声」があります。映画ファンにはおなじみのアキ・カウリスマキ作品では、登場人物がテレビを見ているシーンで、アルヴィ・リンドがニュースを読んでいます。さらに、アルヴィ・リンドが登場してしまう映画まで作られました。カリ・ヴァーナネンの「クラシッコ」(2001年)では、リンド・ファンの男が騒動を起こす話で、本人がまじめな顔で登場するのがおかしい作品。
「テレビ局での仕事や仕事仲間のことは忘れないけど、戻ってこようとは思わない。」はリンドのコメント。リンドの最後のニュースということで、フィンランドの各メディアは大きく報道しています。ネットでもリンド引退を話題に盛り上がっています。「アルヴィ・リンドの引退をさびしく思うか?」の質問では、なんと81パーセントが「イエス」。ちょっと前の日本で、ニュースキャスター降板が報じられたときは、様々な裏の話題でも賑わいましたが、「ノー」の人でも、まじめなリンドに暖かい言葉をむけているようです。「誰もが引退しなくてはいけなく、アルヴィはよい仕事をしてきた。」 本人は「別に世界の歴史が終わるわけではない。」とあまりにも大きな報道に驚いているようです。「気分は冷静だし、楽になったと思う反面、さびしい。」とコメントしているリンドは、最後のニュースのために特別にサウナを暖めるそうですが、それ以上のことをするつもりはないようです。
もしかしたら、15日のアルヴィ・リンドの最後のニュース番組がフィンランドの視聴率の歴史のトップを飾ることになるかもしれません。
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