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主演のカティ・オウティネン、過去のない男・マルック・ペルトラ、監督
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カンヌ映画祭といえば、ヨーロッパ最大の映画祭。今年は5月26日に閉幕した映画祭で,フィンランドの鬼才アキ・カウリスマキ監督の「Mies Vailla Menneisyytta (「過去のない男」の意味)」がグランプリ、そしてヒロインを演じたカティ・オウティネンが主演女優賞を受賞しました。今年はクセのある映画人たちがそろって新作を出品し、賞の行方が最後までわかりませんでしたが、カウリスマキ作品は上映後のアンケートでもダントツに評判がよかったようです。
喝采を受けた超短い受賞スピーチ
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アキの映画の特徴はユーモア。今回の作品は96年に発表された「浮き雲」から始まるフィンランド三部作の第二作目。列車で田舎から首都ヘルシンキに到着した男がいきなり暴漢に教われ過去を失い、ホームレスになったものの、ささやかな幸せをつかむ、そんなお話です。深刻な社会問題を扱いながらも、アキ独特のユーモアで笑いを誘います。ホームレス同士の触れ合いや銀行強盗をせざるを得なくなった初老の男の言動を、暖かな目を持って撮影するのがカウリスマキならではの手法。すべて実際の街の中で撮影した風景は、ヘルシンキを訪れたことのある人ならなんとなく分かる街の雰囲気だけではなく、ヘルシンキにこんな場所もあったのか、という驚きも。さらに日本人に驚きなのが、音楽。クレージー・ケン・バンドの「ハワイの夜」、そしてバンドのギタリスト小野瀬雅生氏の「モット・ワサビ」なる曲が映画の中で使われています。「ハワイの夜」が流れるのは日本人なら絶対笑ってしまうようなおちゃめなシーンです。(公開してからのお楽しみ)
赤じゅうたんで踊るアキ
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格式あるカンヌ映画祭の会場でもアキのユーモアは聴衆に歓迎されました。伝統の赤じゅうたんを歩けば、各国のマスコミのカメラが注目するのは当然。そんな中、カウリスマキは鼻歌を歌いながらダンスを披露。授賞式にはネクタイなしで登場し、他の受賞者が長い長い感謝リストを読み上げる中、「まず自分に感謝、そして審査員にも」の一言でステージを降りました。かわって主演女優賞のカティは、涙涙。「アキの立場からも最高にうれしいです。」授賞式後も二人には街を歩けば「ブラボー」の声、フランス誌では「アキ・カリスマティック」と称したところまでありました。カンヌ受賞作品は必ず日本でも公開されます。公開時期は未定ですが、楽しみにしたい作品です。
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