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■ ヘイフラワーとキルトシュー
12.10.2005
アキ・カウリスマキ監督
 フィンランド映画といえば、アキ・カウリスマキ監督作品がまず頭に浮かびます。失業やホームレスなど、社会の裏側に焦点を当てたテーマの映画が多く、カウリスマキ監督ならではのユーモアがちりばめられてるとはいえ、やはりどうしてもフィンランドの影のイメージが強くなってしまいます。実際にはカウリスマキ映画がきっかけで、フィンランドに魅せられた人は世界中にたくさんいるのですが、ヘルシンキの小学生は「暗いイメージのヘルシンキが撮影されていて、フィンランドを宣伝するにはよくない。」なんて発言することもあるくらい。

「ヘイフラワーとキルトシュー」
 そんなカウリスマキ映画とは違った、カラフルで元気いっぱいのフィンランド映画が日本で公開されます。池袋のシネリーブルをはじめとして、10月15日より全国公開されるカイサ・ラスティモ監督の「ヘイフラワーとキルトシュー」は、フィンランドでベスト・セラーになったノポラ姉妹の児童文学シリーズを映画化した作品で、フィンランドでは大ヒット。映画だけでなく、家族で楽しめるミュージカルとして舞台化もされた国民的なキュートな作品です。しっかりもののお姉さんと、甘えん坊の妹、へんてこりんな両親にご近所さん、と癖のある登場人物は一般的なフィンランド人家庭とはいわないけれども、でもやっぱりフィンランドらしさがちりばめられています。元気一杯のキャラクターとストーリーだけではなく、話題の北欧デザインにも注目です。さりげなーく置かれた小物や、庭や家に加えてのどかなフィンランドの風景もお楽しみください。

来春公開予定の「かもめ食堂」
 今後期待のフィンランド映画は来年以降も!カウリスマキ監督の新作「夜警(The Night Watchman)」は今年の夏ヘルシンキで撮影され、来年2月にフィンランドで公開予定。夜のヘルシンキ、また暗いフィンランドが見られるかも!?さらには、日本映画でもフィンランドを楽しめます!全編ヘルシンキで撮影された荻上直子監督の「かもめ食堂」は、シネスイッチ銀座などにて来春公開予定です。フィンランド生まれのアキ・カウリスマキ監督とは明らかに違った視点で捕らえられたヘルシンキも、また魅力的に見えるはずです。実際に経験するフィンランドと映画で見るフィンランドは、やっぱり少し違うもの。一足先にフィンランドを体験してから映画を見ても良し。もしくは映画で体験してから、ぜひ実際にフィンランドにお出かけください!

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