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数多いフィンランドのミュージシャンの中でも、日本で一番熱狂的に受け入れられたのは、1980年代前半の「ハノイ・ロックス」でしょう。ド派手なメークと衣装を見ると、ヴィジュアル系?と勘違いされがちですが、歌も演奏も伊達ではなく、日本人好みの泣かせるメロディー・ラインと歌詞でファンをとりこにしました。ところが人気絶頂だった1985年、メンバーの事故死をきっかけに解散。その後17年間バンドとして沈黙を守った後、今春ついに、「ハノイ・ロックス」が復活し、新曲を発表。さらに日本にもその姿を見せ、8月17−18日のサマーソニック・フェスティバルに登場しました。
フェスティバルではハノイの登場前、会場に異様な雰囲気が漂っていました。フェスティバル全体を楽しみに来る若者達の「ハノイとは何者?」の疑問、そして往年のファンたちの「本当にあのハノイが登場するのだろうか?」という緊張感。新旧のオーディエンスを混ぜて会場は超満杯。いざバンドがステージに上がると、待ちわびていた人の不安は全て吹っ飛びました。フロントのボーカル、マイケル・モンローとギタリスト、アンディ・マッコイのエンターテーナー振りはもちろん、80年代のヒット曲から2002年の新曲まで、熱い演奏で聴衆に「ハノイ・ロックス」の真髄を見せつけました。
「ハノイ・ロックス」の解散後、マイケルはソロで活動し、アンディもソロとギタリストとしてバック・バンドで活動していましたが、両者ともハノイほどのインパクトをみせることはありませんでした。そんな彼らの転機は1999年の映画、アンディ・マッコイを追った「リアル・マッコイ」だったのかも。フィクション半分のドキュメンタリー・タッチの映画撮影中に、アンディはベランダから転落して足を骨折。このアクシデントも映画のストーリーに色を添えました。ほんの数シーンながらマイケルやその他のミュージシャンも映画に登場。映画のヒットでアンディ・マッコイはフィンランド国内で人気が再燃。「ハノイ・ロックス」ファンはバンドの復活を密かに期待しました。そして、ついに2002年それが実現したのです。
フィンランドではメークした顔を素顔と言い張る謎に包まれたマイケル(本名マッティ)、ステージ衣装そのままの姿で街をふらふら歩いているアンディ(本名アンッティ)。ハノイ・ロックスの単独公演での再来日を待てない人は、彼らの素顔を追ってフィンランドへ突撃すべし。
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