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■ ドリヴン
フィンランドの映画といって、ピンとくる人は少ないでしょう。映画ファンには「浮き雲」のフィンランドの監督、アキ・カウリスマキが知られています。現在は渋谷の[シアター]イメージフォーラムでピルヨ・ホンカサロによる「白夜の時を越えて」が公開されています。

さて、ハリウッド映画の「ドリヴン」。これはもちろんアメリカ映画です。ただし監督のレニー・ハーリンはフィンランド人で、本名はラウリ・ハルヨラ。代表作は、「ダイ・ハード2」や「クリフハンガー」などのアクション大作。ハリウッド女優のジーナ・デービスと結婚していた事もあり、まさにアメリカン・ドリームを体現したのがハーリン。アクション大作を作りながらも、クライマックスでなぜかフィンランド国旗が出てきたり、シベリウス作曲の「フィンランディア」が流れてきたり、とどこかフィンランドのスパイスをそっとしのばせるハーリンの映画。今回の「ドリヴン」にも隠し味があるようです。

監督自身がモータースポーツのファンであり、映画製作を前に研究のために、F1やカートを観戦しました。フィンランド人F1ドライバー、ミカ・ハッキネンのゲストとして、マクラーレン・チームのピットにも顔を出していた事もあります。さて、そんなハーリンが描きたかったのは、やはり母国のヒーロー、ハッキネン。「ドリヴン」では主役の若手ドライバーとライバルのドイツ人ドライバーが熱い闘い繰り広げます。映画はCARTの世界とはいえ、これはF1でのハッキネンと今季の現在のポイント・リーダー、ミハエル・シューマッハの闘いと置き換えて問題ないでしょう。その他にも、モータースポーツ・ファンが思わずニヤリ、とするようなエピソードも含まれているようです。

純ハリウッド映画を撮り続けたハーリンも、フィンランドを忘れてはいないようです。休みにはフィンランドに帰り、今年の夏至にはフェスティバルで歌声を披露したとか。ハリウッド俳優、英語ながらも、世界大戦時のフィンランドの英雄、マンネルヘイミ元帥の映画を撮りたいと表明したハーリン。隠し味でなく、大味のフィンランド映画が見られるときも遠くないのでしょうか。

* 「ドリヴン」は8月18日から全国の映画館で上映されます。「白夜の時を越えて」は24日までの予定。お早めにどうぞ。

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