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フィンランドの冬は11月から4月まで。長い長い冬です。雪に大地が閉ざされるために、秋のうちに必要な栄養をたくわえておかなくてはなりません。秋の森には食があふれています。秋になると狩猟も解禁になり、森の男達は銃を肩に森に入っていきます。狩りをするには、もちろん銃の証明書などの手続きも必要になります。
もっと簡単に確保できる森の食べ物は、ベリーです。森にはきのこもありますが、ちょっとした専門知識が必要です。毒きのこをとってしまったら、大変。ベリーなら、そんなに難しくありません。種類もたくさんあります。取れる時期は少しずつずれています。いちごは7月。北極圏に生息する黄色のクラウドベリーは8月。これは、フィンランド全土で取れるわけではないので希少価値もあり、フィンランドでは一番高価なベリーです。8月がブルーべリー。そして、ラズベリー。
9月にはいると、リンゴンベリーです。このリンゴンベリーはたくましいので、ちょっと森に入ればいくらでもつむことができます。バケツに何杯も。小学校では、秋にはベリー摘みの日をもうけるくらい。長靴を履いて、バケツを持ち、森の中に入っていきます。みんなで摘んだベリーは学校に持ち帰って、給食のおばさんに渡されます。おばさんが、それをジャムやジュースにしたり、冷凍保存にしたりして、冬のこども達の大切なビタミン源とするのです。
このリンゴンベリー、日本でいう「こけもも」の一種です。小さな赤い粒が、たくさんなります。そのまま食べると少々苦みがあります。ということで、トナカイなどクセがある肉の臭いけしにも添えられます。砂糖漬けにした赤い小さな実が、お皿の彩りにもなります。お土産に持ち帰りたいのなら、スーパーに行くのが便利。濃縮ジュース、ジャム、ゼリー、紅茶などいろいろな加工品がみつかるでしょう。フィンランド語では「Puolukka(プオルッカ)」というので、お店で探してみては?
もちろん、ハイキングで実物を森の中で摘みながら食べるのがなんともフィンランド的。フィンランドでは、野生のきのこやベリーは国立公園や私有地でも、自由にとっていいという法律もあります。小さなフィンランド的味覚をぜひお楽しみ下さい。
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