
9月号(月一回2週目更新)
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パリの世界陸上で日本人の活躍はまだ記憶に新しいところ。2005年の世界陸上はヘルシンキで開催されます。パリでのフィンランド人選手はメダルにも届かず、目標からは程遠い結果でした。地元開催で2年後のメダル獲得を目指して、今から強化訓練に励むことでしょう。
さて、フィンランドとスウェーデンだけで盛り上がる歴史ある陸上大会といえば、名前もそのまま「フィンランド−スウェーデン競技大会」です。2003年で75回を数える大会は、毎年9月初旬にどちらかの国で行われます。
第1回は1925年、パリ・オリンピックの次の年にヘルシンキで開催され、メダリストの長距離走者パーヴォ・ヌルミが活躍しました。その後戦争などで開催されない年もありましたが、ヘルシンキ・オリンピック後の1953年からは必ず毎年行われています。そんな長い歴史のある大会なのに、残念ながら世界記録は一度も生まれていません。それでも、フィンランドとスウェーデンの2国だけにとっては1年に一回、はずせない大切なイベントとなっています。
フィンランドが過去はスウェーデン領だったという歴史などから、両国には複雑な愛憎感情が入り混じっています。独立した二つの国が争う場は昔は戦争ですが、現在では陸上競技会で平和的に鬱憤を発散します。お互いにとにかく相手を負かしたい!という信念の元に戦うのです。選手よりも国旗を掲げたり民族衣装を身にまとったりした応援団のほうが実は盛り上がっていて、競技中だけではなく移動のときから大はしゃぎしています。それぞれ相手を「殺せ!」がテーマになっていますが、フィンランド語の「殺す」は「負かす」の意味もあり、物騒な言葉を使ってはいても競技自体を楽しんでしまおうというコンセプトに今はなっているようです。
伝統の大会は、今年9月5-6日にヘルシンキのオリンピックスタジアムで開催されました。
スウェーデンからの応援団は、ストックホルムとヘルシンキを結ぶフェリーを利用するのが一般的。船ではバイキングの帽子を被ったたくましいスウェーデンの応援団が目立ちます。結果は地元の利か、フィンランドが2ポイント差で勝利を収めました。1964年から始まった女子の部はスウェーデンが勝利。来年の9月はヘルシンキ世界陸上前哨戦としてさらなる盛り上がりを見せるのでしょうか?
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