フィンランドの建築、デザインを語るときアルヴァル・アールトを忘れてはならない。アルヴァル・アールト(1898〜1976年)は、20世紀を代表する現代建築家のひとり。54年におよぶ創作活動では、市庁舎、博物館、図書館といった公共施設から工場、住宅用アパート、教会に至るまで、膨大かつ多岐にわたる作品を残した。アールトが設計したヘルシンキのフィンランディア・ホールやエスポーのオタニエミにあるヘルシンキ工科大学は、現代フィンランド建築を象徴している。また、建築物の設計のみならず、家具や食器などのデザインもてがけ、特に曲げ木を使った家具やガラス製品のデザインが有名。
アールトの設計デザインスタイルは、当初ネオクラシック・スタイルであったが、機能性を重視したものに変化、1930年代に入ると”人”を中心とした設計にこだわりをみせるようになる。第二次世界大戦後の作品には、その傾向が顕著に現れ、表現豊かで、建物の中で動く人を中心に捉えながら、地域性と国際性、現代建築とフィンランドの伝統的な様式、自然と進歩しつつある建築技術を調和させる設計につとめた。家具や食器類のデザインでは、それ自体を独立した作品としてではなく、建築物の一部として捉えていたようである。彼が手がけた家具は、現在も生産、販売され続けているものが多い。また、都市計画にも関わり、ラップランドの玄関口の町、ロヴァニエミは、第二次世界大戦後、アールトの設計によって再建された。
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アルヴァル・アールト年譜
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1898年2月3日
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フィンランド中西部クオルタネ(Kuortane)に生まれる。
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1903年 | アールト一家ユヴァスキュラへ転居
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1916年 | ユャヴァスキュラの高等学校卒業
ヘルシンキ工科大学へ入学
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1921年 | ヘルシンキ工科大学を卒業、建築学で学位取得
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1922〜23年 | 兵役に従事
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1923〜27年 | ユヴァスキュラで設計事務所を開設
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1924年 | 建築家アイノ・マルシオ(1949年没)と結婚
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1927〜33年 | トゥルクで設計事務所を開設
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1933年 | ヘルシンキに設計事務所を移転
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1943〜1958年 | フィンランド建築家協会(SAFA)の会長に就任
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1946〜1948年 | マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を取る
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1952年 | 建築家エリッサ・マキニエミ(1994年没)と再婚
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1955年 | フィンランド・アカデミー会員となる
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1963〜1968年 | フィンランド・アカデミーの会長に就任
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1976年5月11日 | ヘルシンキにて死去
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