トナカイ
サーメの伝統的な生活は、シーダと呼ばれる家族、親類を単位としたグループの共同作業で狩猟やトナカイの遊牧をしていました。シーダは、ある一定の地域内で季節毎に食料が確保しやすい場所へ移動する半遊牧の生活が基本でした。
現代ではサーメ人は定住していますが、トナカイ遊牧は受け継がれています。ラップランドの人口よりも多いといわれているトナカイ。基本は放し飼いにされていても、それぞれの耳に所有者のマークがつけられてるので誰の持ち主かは分かるようになっています。
年に2回、トナカイ牧夫が協力して森のトナカイを一定場所に集めます。初夏には生まれたばかりのトナカイが誰のものか見定めるため。秋から冬にかけては生活のための肉を得るためにトナカイを集めて仕分け作業をします。放し飼いにするトナカイとは別にソリをひくためなど実用的なことやペットとして数頭は家畜として飼っている場合が多く、アンニも小さな囲いでトナカイを育てています。
食用の肉になるのは基本はオスのトナカイ。肉のために殺されたトナカイは、骨や角や皮は工芸品や日用品に全て使われます。血も小麦粉と混ぜてクレープにするなど、捨てられる部位はまったくないのです。トナカイのミルクは初夏にトナカイの赤ちゃんが生まれて数ヶ月だけでるので貴重品。脂肪分が高く栄養価が高いとされています。
遊牧などのときにソリをひくのもオスのトナカイで、虚勢されています。繁殖のためにメスは大切なのです。秋がトナカイの交尾の季節で、数少ない大人のオスのトナカイは20−30頭のメスと過ごします。交尾の季節が終わるとオスは20キロも体重を落とすとか、、、。
サーメ人が死ぬとトナカイに生まれ変わるという言い伝えもあります。
アンニはトナカイとは反対のようです。
|
|
|