大人の林間学校
午前中は、ネイチャー・ガイドからコンパスと地図の読み方を学びながら、林間学校の開校式を行うアカスの谷までウォーキング体験。「林間学校開校式」。アウトドア3点セットであるククサ(白樺の瘤から作られたマグ・カップ)、プーッコ(フィンランド語でナイフの意味)、マッチを手渡される。ククサとプーッコには各自のファースト・ネームが彫り込まれているので貰った瞬間から愛着が湧く。
最初の林間学校プログラム「インディアン・カヌー」を体験する。
2人1組でカヌーの乗り降り、パドリングの練習をした後、いざ、湖へ。湖面を渡る風とパドルを動かす音以外は何も聞こえない静寂は、何にも変えられない贅沢な気持ちになる。ランチも勿論アウト・ドアで体験する。
最初にネイチャー・ガイドから、かまどの作り方、火の起こし方、薪の集め方など聞き、その後、チームに分かれて各々仕事を行う。材料はすべて自然の中から探し、開校式で貰ったプーッコ(ナイフ)を使って細工する。薪が良く燃えるように細工する「キエヒネン」作りは、器用・不器用が一目でわかる。焚火ができるとマッカラ(ソーセージ)用の櫛を自分で作る。ランチ・メニューは、スモークされたトナカイ肉のサンドイッチと即席野菜スープ、そして焚火で焼いたマッカラ、デザートはコーヒー。大自然の中では何を食べても美味しい!食後は、かまどの後を元の状態まで戻すことがアウト・ドアの鉄則。夜は、フィンランドの伝統的な「スモークサウナ」を体験。
午前中は、パッラス・オウナス国立公園をハイキング。標高450mにあるネイチャー・センターを拠点に、まずは湿地帯を抜け、穏やかな上り道となる。ネーチャー・ガイドから森の中の植物やトナカイの放牧などラップランドの自然のレクチャーを受けながら歩く。ハイキングコースは木道が整備されているので、誰でも簡単に歩くことができる。ここでも紅葉が楽しめる。ラップランドの森の中では2通りの紅葉の楽しみ方がある。ひとつは木々の黄葉。白樺やヤマナラシの葉が黄色に染まる。そしてもうひとつ地面の紅葉。地面に這うようにして生息しているベリーの葉が真っ赤に染まるのだ。全行程は2km。所要時間は1時間半程度のハイキングの途中で、午後のティ・ブレイク用のベリー摘みを各自行う。昼食のメニューは、ラップランドの典型的な家庭料理であるトナカイ肉のスープ、ラップランドのパン・リエスカ。午後はラップランド文化探訪「トナカイ牧場訪問と手工芸体験」。同じ国立公園の中にある150年の歴史を持つトナカイ牧場の見学とトナカイ文化のレクチャーの後、手工芸に挑戦。「ピルタ・ナウハ」といわれる帯を織り上げる。途中、摘み取ったベリーのパイでティー・ブレイク。摘みたてのベリーが甘酸っぱくて美味しい!
夜は、Night Fishingに挑戦。フィンランドに古くから伝わる伝統的な魚捕獲方法。
筏のようなボートで湖に出てエンジンを止め、カンテラの灯かりを頼りに水深50cmほどのところで寝ている魚を銛で突く。最初説明を聞いた時はそんな可哀相な魚釣りがあるのかと思ったが、その気持ちもあっという間に消え、だんだん釣れないことに苛立ちを感じる。湖の上は何の障害物も無いので、釣りの合間にウォッカのお湯割を飲みながら仰ぐ星空がとても綺麗だ。「今日はオーロラが出るかも」というネーチャー・ガイドの言葉通り、その後、突如見事なオーロラが現れる。
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今日は林間学校の最終日。午前中は卒業試験の「ネイチャー・ゲーム」に挑戦。
3〜4人づつのグループに分かれて、コンパス・地図を頼りに、森の中でオリエンテーリングに
挑戦する。水を沸騰させることができたチームからスタート。2日前に習った火を熾すテクニックが試される。ようやく水が沸騰したと思ったら、他のチームはとっくにスタートしていた。水の量が多かったみたいだ。森の中の各ポイントには、ラップランドの自然、生活に関する質問やゲームが用意されている。ゲームの内容も今まで習ったことの復習だ。
ようやくゴールしたわたしたちを待っていたのは、「カレーライス」だった。本当に小学生の頃に戻ったような気分でランチタイムを楽しむ。ネイチャー・ゲームの興奮もなかなか冷めず、仲間の失敗話をみんなで笑い合う。昼食後は卒業式。 「大人の林間学校・卒業証明書」
を授与される。ラップランドの紅葉の中で行われた3日間の林間学校は忘れられない思い出になった。
一瞬の秋を愛でる
大人のための林間学校 〜 ラップランド紅葉編〜
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「大人のための林間学校」舞台はラップランド。
フィンランドの北緯66度33分以北の総称であるこの地域は、先住民族サーメが今でもトナカイと共に生きる土地です。厳しい自然と向き合って得てきた生活の知恵を、手付かずの大自然の中で体験するこの林間学校では、サーメの文化・歴史、カヌー、ハイキングなどのアクティビティを通して、一瞬の秋を向えた紅葉のラップランドの美しさと「ラップランド・スピリッツ」を感じ取っていただけることでしょう。
フィンランドの紅葉(ルスカ)
フィンランドの紅葉はラップランドの北部で8月下旬から始まり、徐々に南下していきます。フィンランドには紅葉を表す「ルスカ(Ruska)」という言葉がありフィンランド人も紅葉のシーズンには、こぞって森に出かけ紅葉観賞はもちろん、ベリー摘みはキノコ狩りを楽しみます。それはフィンランドでは国立公園や私有地であっても森に入って勝手にキノコやベリーを摘んでも良いということが法律で決められているからです。もちろん旅行者であっても同様です。北欧の紅葉というと白樺の黄葉が主体と思われがちですが、西洋ヤマナラシの黄色、橙色、カエデの赤色など色彩はバラエティに富んでいます。また、足元のベリーの葉が赤く色づくため森の中は赤い絨毯を敷いたように華やかになります。
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