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フィスカルスの歴史

フィンランドで工業化が始まったのは1600年代。特に、南フィンランドでは多くの製鉄所が作られました。フィスカルス村にできた製鉄所は、ほとんどは小さなもので、倒産しては所有者が変わるといった状態でしたが、村の名前にもなったハサミなどで有名な「フィスカルス」は今でも世界的に有名な刃物の会社で、オリジナルの製鉄所は1649年にフィスカルス村で創業を開始しました。

フィスカルスが工業地域として栄えたのは、フィスカルスの北にある鉱山、水力発電となる急流、輸出に有効な川や近くにある海、木炭となる木材が供給できる森林、と様々な要因があり、1900年代の初めまでには敷地も広大な工場ができました。1800年代には、鉄器製造業者ヨハン・ヴォン・ユリン(Johan von Julin)がフィスカルスに大型機械を導入した上、学校や従業員の居住地を始めとした工場だけではない村としての機能をもたらしました。今でもユリンの時代の建築物を、アーティストの工房や観光施設としてみることができます。

特に、ヘルシンキ大聖堂をデザインしたC.L.エンゲルの建築物は複数残っており、当時は学校として機能していた建物が現在は、ショップやオノマ・ギャラリーとなっています。

フィスカルス社は、今でもハサミなどの刃物を中心に製品を作り出していますが、ヘッド・オフィスはアメリカに移り、フィスカルス村の工場としての歴史は20世紀後半には終了しました。現在は多くのアーティストが、歴史ある建造物を当時の雰囲気を残しながら、それぞれに改築し、工房やショップ、ギャラリーとして利用しています。フィンランドのデザインに触れるには、ぜひ訪れたい場所です。
 
最終更新時刻:2007108月06日  
 
Finnish Tourist Board